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店長の独り言 2011年10月号
ロシアがソ連になる日2

   今年の4月12日は
ユーリー・ガガーリンが
人類で初めて有人宇宙飛行に成功してから
50周年を迎えた日で
街中がガガーリンのお祝いをしていて
まるでソ連に戻ったようだった。

実は毎年
ロシアがソ連になる日がもう一日ある。
それは5月9日の戦勝記念日だ。

赤の広場での戦勝記念パレードは有名だけど
街中も色とりどりの飾りつけがされたり
市中心部では歩行者天国になって
色々な催しものがある。

歌や踊りの会場になる特設舞台があったり
戦勝記念グッズがあちこちで売られていたりするのだ。

書店では
店員さんが皆第2次世界大戦当時の軍服を着ているし
野戦で食べられていたカーシャ(ロシア風のお粥?)を
振舞ったり
戦中の歌を歌う歌手も登場して
雰囲気を盛り上げる。

TVでも
戦勝記念日前の一週間は特別ウイークで
戦争映画をずっと流していたり
参戦した元兵士のインタビュー特集を組んでいる。

そして
クレムリン大会宮殿ホールで毎年行われる
国を護った従軍兵士に感謝する記念コンサートには
大物アーチストの他
旬のアーチスト、若手のホープが出場して
戦中歌謡を歌う。

このコンサートの模様は
もちろんTVでも放映される。

今年の出演者では
ジーマ・ビラン、ターニャ・テリョーシナが印象的だった。

でも、最も印象的だったのは
DDTの「ソ連に生まれて」を
ロシアになってから生まれたような若者たちも一緒になって
違和感なく歌っていたことだった。

たった一日だけど
老若男女、年齢を問わず一体感を得られるって
ちょっと羨ましい気がした



2011,10,26

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