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店長の独り言 2011年12月号
2011年の日本と2012年のロシア

   今年ももう残りわずか。
2011年という年はきっと
3月11日に起きた東日本大震災のあった年として
記憶に残るだろうと思う。

4月にロシア訪問をした折
以前からの知り合い、友人だけじゃなくて
街の食堂や移動の列車の中で隣り合った人たちに
「たいへんでしたね」
とか
「日本は大丈夫ですか」
などの暖かい言葉をもらった。

ロシアに行ったことのある人ならば
日本で報道されているような印象の国ではないこと
がわかっていると思う。
普通のロシア人は陽気で、気さくで、暖かい。

短い旅行などで知り合いになるロシア人でも
一般の人たちは私たちと変わりはないことを
この春確信できたことはよかった。

そのロシアで今
まだ小さいかもしれないけれど
変化が起きようとしているらしい。

12月に行われた議会、下院国歌会議選挙での不正を機に
政府に対する抗議デモが起きて
安泰と思われたプーチン氏への支持が揺らいでいるように思える。

2012年3月には大統領選挙が予定されていて
2000年から大統領として2期、首相として1期
ロシアを率いてきたプーチン氏の指導体制に審判が下ることになる。

ユーリー・ガガーリンが
人類で初めて有人宇宙飛行に成功してから
50周年を迎えた4月
たまたまTVで見たガガーリン記念コンサートで
「さあ行こう、ロシア!」(Давай,Россия!)
という曲を聞いた。

ロシア!
ロシア!
さあ行こう、ロシア!
美しく行こう
さあ、さあ
さあ行こう、ロシア!
Россия!
Россия!
Давай,Россия!  
Давай красиво,
Давай, давай.
Давай Россия,

この歌は
言ってみれば
プーチン・プロジェクトとも呼ばれている一環である
2014年のソチ・オリンピックの応援歌だ。

この歌を聞いたときの高揚感からは
まさかプーチン体制が揺らぐなんて思いもしなかった。
2012年
ロシアはどこへ行こうとしているのだろうか
と思わずにはいられない。


最後に新着CDから
マリーナ・デヴャートワのアルバム「幸せ」にあった
ジャケット掲載のデヴャートワの言葉を紹介しておきたい。

幸せとはなんでしょうか?
と問いかけた後次のように言っている。

「人生のすべてを喜び、価値を見出せる人が幸せ」
「幸せを説明することは難しいけれど
いつになったら幸せなの、と疑ってはいけない」

「神様を信じられるから幸せ」
「両親に感謝できるから幸せ」
「ロシアに生まれて幸せ」
「ファンを持てることが幸せ」



苦難の2011年でしたが
ソユーズアーツは
なんとか1年を乗越えられました。
これはひとえにユーザーのみなさんの支えがあってのことだと思います。

これからも音楽を中心にしたロシアの情報発信の場として
発展させていきたいと考えています。

まだまだ至らぬところはありますが
暖かい眼差しで見守っていただけたらと思います。

来年もソユーズアーツをどうぞよろしくお願いします。


2011,12,30

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