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店長の独り言 2013年10月号 | |||||||||||||||||||
東欧の町を歩いていて 疲れたときにカフェで休むのは 厳しい出張の日程の中でのささやかな楽しみの一つです。 というのは 東欧のカフェでは スイーツが結構充実しているからです。 とりわけ気に入っているのが ハンガリー以南のバルカン地域に当たる ハンガリー、セルビア、クロアチアア、ブルガリアなどで食べられる トルコ・スイーツです。 その昔南欧はトルコの支配が長かったため トルコ料理であるキョフテなどの肉料理と同様に トルコ・スイーツが定着したものだと思われます。 写真上(2枚)のトゥルンバと呼ばれるスイーツは 小麦粉を棒状にして油で揚げたものを シロップ漬けにした甘いお菓子で、 トルコ・コーヒーに合います。 その下の2枚はバクラバというお菓子。 パイ生地を何層にも重ね 中にピスタチオやクルミがぎっしりと敷かれて それをシロップ漬けにしたもので これも甘くて トルコ・コーヒーに打って付けです。 形状の違いからエジプト式とかギリシャ式 という名前が付けられています。 上の2つの他にも エクレア風のものであるとか シュークリーム風のものもありますけど いずれもとても甘いスイーツです。 初めて食べたときには なんて甘い! と思わず椅子から飛び上がりそうになりますが 疲れて町を歩き回った後に一休みして口にすると これがとても癒しになり はまるわけです。 そしていつか またあの極端に甘すぎるトルコ・スイーツが 恋しくなる! といった感じでしょうか。 こうした恋しさは 09年8月と11年8月のこのコーナーで紹介した ルーマニアの砂糖をまぶしたパパナッシュやゴゴシの甘さ ポーランドの砂糖でコーティングした揚げパン「パツキ」Paczki などと同じで 味覚が郷愁を誘うのです。 最後にお気に入りのスイーツ 「ストリヤス」Sutlijas(写真一番下)について。 これはお米の入ったスイーツで お粥風のものに砂糖を入れて甘くして それを冷やしたものです。 表面にはシナモンパウダーが振りかけてあって 絶妙。 暑い日に食べると 甘いのと冷たい食感で生き返る思いがするものです。 冷たいお米の感触もホッとできる要素かもしれません。 2013,10,31 |