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店長の独り言 2015年8月号 | |||||||||||||||||||
最近ウクライナ関連のニュースや話題は すっかりありませんね。 今ウクライナはどうなっているのだろう と思っても もうニュース価値がないのか まるで何事もなかったかのような扱いです。 今年4・5月に訪れたときには キエフのショッピングセンターは虫食い状態で テナントが入っていない空きスペースが目立ち 館内のエスカレーターも止まっている状態でした。 CDショップだったところは 去年は書店に衣変えをしていて 今年の春にはそれも閉店している有り様。 今後よくなる兆しはさっぱりありません。 戦争などしている状況ではないことは 明らかです。 また キーエフとモスクワを結ぶ列車は 去年までは夕方から毎時1便程度はあり 選択肢が5便以上ありました。 それが今春では 午前中出発の1便と 夜の2便の計3便だけになっていました。 午前中の1便は ブルガリアのソフィアを出発して ルーマニアのブカレストを経由して キーエフからモスクワへ行く国際列車です。 夜の1便は リヴィウ(リュヴォフ)から来る列車で もう1便がキーエフ始発のものです。 キーエフ駅の窓口で購入可能な切符は なぜか最後の1便のものだけで 選択肢は事実上なくなっていたのでした。 こんなに列車が減ってしまったのは ウクライナが ロシア人成人男子に入国制限をしているために (ロシアも同様の対抗措置を取っていると思われます) 去年からガラガラ状態だったから採算が取れなくなってか ロシア鉄道の便が無くなったせいです。 ウクライナとロシアの関係性であった変化は コンサートのチケット売り場でも見られました。 ロシアのアーチストのコンサートチケットは 一枚もありませんでした。 あったのはウクライナ国内で活躍をしているアーチストのものだけです。 唯一救いだったのは ブラート・オクジャワのコンサートチケットがあったことです。 でも、オクジャワは既にこの世にはなく 追悼コンサートだったから チケット販売がされていたのに過ぎないのかもしれません。 一方、ロシアでは フィリップ・キルコーロフのデヴュー30周年記念TVコンサートに ウクライナのイリーナ・ビリックがゲスト出演をしていて ロシア語で歌っているのを見ました。 イリーナ・ビリックは ウクライナ語で歌うことが多く 愛国的なアーチストだと思っていたので 驚きました。 愛国的なアーチストと思っていたのは 単なる勘違いで 認識不足だったようです。 アーチスト同士というのは 国家が仲違いをしていても 結構親交があるのかもしれません。 ウクライナとロシアの関係で もう一つキーエフで驚いたことがありました。 キーエフのスーパーで 2014年産のクリミアワインが 普通に売られていました。 クリミアはロシアに編入されてしまったわけですが ウクライナの人たちは 今でもクリミアワインを飲んでいるわけです。 キーエフでの今春の 2014年との違いは 6月のこの欄でも書きましたが 愛国的な動きの他に気になったことは 昨年は独立広場で 夥しい数のEUの旗が翻っていたのに 今年の春にはそれが1本もなくなっていたことです。 新政権になり EU寄りの政権になったからといって EU加盟ができるわけでもなく 現実を思いしらされたのでしょうか。 また 現大統領の経営している お菓子会社「ロッシェン」のお店が目貫通りなどに 増えていたことも変化として見られました。 目に見える大統領利権なのでしょうか。 この先 またウクライナが日本のニュースで取り上げられる時は またまた悪いニュースでないことを願うばかりです。 2015,8,31 |
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パレードは」B 今年5月9日午後に モスクワ市中心部で行われた 一般市民によるパレードが終わってからも 赤の広場は封鎖されたままでした。 それは 夜の8時半から特別コンサートがあったからです。 実は 午前中にあった軍事パレードの後に 赤の広場に行ったとき 封鎖されている囲いの脇に 背の高い巨大なクレーンがあり これはなんのため? と不思議に思ったのですけど TV中継を見ていて 初めてその謎が解けました。 ソチオリンピックの開会式で ロシアの歴史をメインスタジアムいっぱいを使って 歌とダンスで描いたコンサートの手法同様 それは 大祖国戦争の開始から終結までの歴史を描いた 特別のコンサートで 背の高い巨大なクレーンを使って 俯瞰した映像を見せてくれたのでした。 実物の戦車が登場したりした他 ジーマ・ビランやユーリヤ・サヴィチェワ、 ニコライ・バスコフ、グレゴリー・レプス、レフ・レシェンコなど 大物アーチスト ボリショイ劇場のダンサーなども参加する力の入った催しものです。 この特別コンサートが10時きっかりに終わると モスクワ河で一斉に花火が打ち上げられ 2015年の特別な一日に花が添えられました。 この特別コンサートの模様は 以下のオスタンキノTV1のHPで見ることができます。 http://www.1tv.ru/video_archive/projects/9may またはこちらで。 https://www.youtube.com/watch?v=tuJ17JyUncM この政府主催で各国要人を招いたコンサートの他に 午後から勝利広場で 無料の公開コンサートも行われていました。 こちらには アルスーやヴァルヴァラ、マリーナ・デヴャートワ、 ゴーラット312、アニタ・ツォイ、アンジェリカ・アグールバーシュ、 アナスターシヤ・ストーツカヤ、ジアーナ・グールツカヤ、 ザーラなどが参加しています。 https://www.youtube.com/watch?v=BFiMMl66iCI 両方のコンサートをTVで見ていて 2013年5月にキーエフ(ウクライナの首都)で見た 戦勝記念特別コンサート番組を思い出しました。 ウクライナのトップスターである ティナ・カローリがソ連時代の軍服を着て 戦争に従軍した元兵士であるベテランと呼ばれている人たちの話を聞いては 歌を歌う形式のもので ティナ・カローリが真摯にベテランの話に耳を傾け その後 味わい深く歌う姿を見て とても感銘を受けたものです。 政権が代わった今では キーエフではもう 戦勝記念行事はありません。 歴史の書き換えが行われたからです。 ティナ・カローリは 2010年5月7日に 大祖国戦争戦勝65周年を記念した 特別コンサートで 「勝利の日」や「鶴」、「灯火」、「煙草を吸おうよ」などを ロシア語で歌っています。 これはウクライナのTV局が ライヴの模様を生中継したものです。 当時は ロシア語でそれらの歌を歌っても 何も不思議なことではなかったし 誰もおかしいなどとは思わなかったのです。 それらの歌は今 ユーチューブの中だけでしか もう聴くことはできません。 とても残念なことです。 (以下のページで見ることが出来ます。) 灯火:https://www.youtube.com/watch?v=haLSATxGkYk 鶴:https://www.youtube.com/watch?v=0Iiv8Y0suAE 煙草を吸おうよ:https://www.youtube.com/watch?v=TSyfJvyQmd4 勝利の日:https://www.youtube.com/watch?v=rvr1mxWu57I 2015,8,10 |
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今年も この日を無事に迎えることができました。 今日8月4日はソユーズアーツの設立記念日です。 これまでの歩みを HPのヒット数で見てみると以下の通り。 1年目のヒット数が6千強。 2年目が1万4千640。 3年目が2万4千480。 4年目が3万7千790。 5年目が5万2千54。 6年目が6万4千242。 7年目が7万5千502。 8年目が8万7千500。 9年目が9万6千867。 そして 今年が10万5千121。 (2015年8月4日記録) 設立してから ようやく10年です。 これまでに 2008年秋の リーマン・ショック、 2011年3月の 東日本大震災があり 決して 平穏とは言えない10年でしたが それなりに続けてこられたのは ユーザーのみなさんのおかげだと 感謝しています。 ソユーズアーツはまだまだこれからのお店です。 どうぞ 長い目で見ていただきたいと 思ってます。 これからも どうぞよろしくお願いします。 2015,8,4 |
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パレードは」A 今年5月9日 モスクワの赤の広場での 戦勝記念日パレード 終了後、 アレクサンドル庭園で 招待をされた各国の元首たちにより 無名戦士の墓と「永遠の火」の前で 献花がされました。 TVでそれを見届けた後 急いで 赤の広場に向かいます。 例年だと この後 赤の広場は開放され 式場の設営が見学が出来ます。 また ルビャビャンカや トヴェルスカーヤの辺りは 歩行者天国になり 特設ステージの歌と踊りや お土産物売り場などが出来て お祭りみたいになるからです。 ところが 今年は まず 赤の広場が封鎖されたままでした。 ルビャンカもトヴェルスカーヤの辺りも封鎖されたままです。 仕方がないのでアルバートまで行くと ようやく 特設ステージで歌と踊りの催しが見られました。 がっかりして ホテルに戻ると TVで 「市民パレード」の模様を中継していたので びっくりしたのでした。 モスクワでは 40万とも50万とも言われる市民が 先の大戦で亡くなったおじいさんやおばあさんたちの写真を掲げて 行進してます。 プーチン大統領も参加していて インタビューに応えてます。 インタビューに応えていた人の中には カザフスタンからやって来た という人もいました。 誰もが 大祖国戦争で犠牲になった自分の祖父や祖母 あるいは叔父について聞き伝えられたことを 敬意と誇りと愛情をもって話し この行進に参加できて嬉しい と言っていたように思います。 また この行進は モスクワだけではなく ロシア全土の都市で行われたようです。 というわけで 2015年の戦勝記念70周年の パレードは 午前中に行われた 赤の広場での軍事パレードと 午後に行われた 一般市民によるパレード という2つのパレードを見ることが出来ました。 どちらもTVでしか見られなかったのが 残念です。 そして その夜にある 戦勝記念コンサートも 今年は異例でした。 2015,8,1 |