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店長の独り言 2016年7月号
モスクワのジャンナ

   今年の春
ロシアの音楽TVを見ていて思ったことですが
ジャンナ・フリスケのPVが
今でも普通に流されていて
その根強い人気ぶりに驚かされました。

フリスケは
2015年6月に
病気のために40才という若さでなくなりました。
2015年12月のこのコーナーでも少し触れました)

彼女は
アメリカでの治療のため
カンパが行われたほど
慕われていたアーチストでもあったわけですけど
TVで見るフリスケは
とても若々しく元気で
そのコントラストの大きさに
彼女がいなくなってしまったことへの悲しさが
よりいっそう募りました。

日本の芸能界ではちょっと考えられないことですが
ロシアの人たちの
フリスケに対する愛情が感じられて
また新たなロシアを発見することが出来たように思います。

フリスケはアメリカでの治療が芳しくなく
結局、最後はモスクワ郊外の家で療養してました。
そのときに彼女を献身的に支えたと言われているのが
ブレスチャーシチエ時代の同僚である
オリガ・オルロワです。

このオルロワは
「さようなら、私の友」
という曲を今年発表しています。

この「私の友」というのは
ロシア語では男性の友人、または恋人を指しています。
しかし、ユーチューブで流れる曲の映像では
フリスケが写し出されているし
CDジャケットの写真にも
オルロワとフリスケが写っていて
フリスケのことを歌っていることは
一目瞭然です。

フリスケが亡くなって1年が経ち
こんな歌が歌えるなんて
人と人との結びつきの強さを感じさせられます。

人の感情というのは
国が違っても同じなんだ
ということを思いました。


2016,7,17
   
 

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