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店長の独り言 2016年12月号
2016年、今年も1年ありがとうございました

  今年も残すところ
あと一日となりました。

皆さんはどんな年末をお過ごしでしょうか。

東京地方はちょっぴりピリッと寒いものの
穏やかな日となっています。

毎日がこう穏やかだといいな
と思います。

今年1年を振り返ってみると
穏やかな日ばかりではけしてありませんでした。

12月は初旬に風邪をひいてしまい
結局
快復するまで3週間ほど長引かせてしまいました。

12月と言えば
15日16日と
ロシアのプーチン大統領が来日しました。

プーチン大統領は
今年もフォーブス誌が選ぶ世界でもっとも影響力のある人物
1位に輝きましたね。

そのプーチン氏と安倍総理は
さしで90分ほど話をしたいうことです。
一体どんな話をしたのでしょうか。

一方
平和条約の締結と北方領土の返還交渉の難しさを改めて
思い知らされたように思います。

今回のプーチン大統領の来日では
何も得ることがなかった
と一般的には評価が低いようです。

決まったことと言えば
総額3000億円規模のロシアへの経済協力です。

この10年余りでの
対ロシア経済融資が3500億円規模であったことを考えれば
これは画期的なことだと思います。

よく領土は帰ってこないのに
経済的に食い逃げをされるだけ
という記事を見ます。

しかし
例えば安倍総理は
2014年3月ウクライナに対して1800億円の支援、
2015年9月に中東周辺での平和構築に1800億円の支援を約束しています。

中東に対しては経済的な利害がありますが
ウクライナ支援はほぼ帰ってこない支援です。

それに対して
今回の対ロシア経済協力は
経済活動であり
一方的な支援・協力とは全然違う性格のものです。

ロシアの人たちは
一般的に日本に対して友好的です。
ロシアが苦境にあるとき
協力をしていけば
きっとその思いは伝わるでしょう。

ソ連が崩壊した91年以降の90年代
ロシアがもっとも苦しかった時代に
日本は何も手を差し伸べることをしませんでした。

このときロシアに手を差し伸べていれば
きっと日露の関係は今以上のものが築けていたのではないでしょうか。

戦後日本はずっとアメリカの顔色を伺って生きてきた
と思います。

日露の接近を快く思わないアメリカの存在が常にあったことは
確かでしょう。

でも冷戦が終わった90年代に
関係改善のチャンスがあったと思います。
その機会を見す見す見逃しました。

そして今
アメリカが
世界への関与の仕方を大きく変える兆しが見えてきています。
昨年国会で承認された集団的自衛権での騒動も
そうした流れの中での混乱に思われます。

これからは
これまでのようにアメリカの庇護の下ではやっていけなくなるのでしょう。
混乱はあるでしょうけど
ある意味
ここはチャンスが再び巡ってきている
と考えるのはどうでしょうか。

例えばサハリンにあるガスを
パイプラインで引いてこれば
日本のエネルギー事情は劇的に変わります。

日露が
今以上に関係を改善出来れば
日本は得るものが大きいと思います。

こんなことを考えている人は
やっぱり少ないのでしょうか。


最後になりましたが
ソユーズアーツは今年もなんとか生き延びることが出来ました。
一重に皆様の温かい支えのお陰だと思ってます。

1年間どうもありがとうございました。
そして
来年もよろしくお願い致します。

ロシアのポップスを聴きながら
今年も1年を終わりたいと思います。

2016,12,31
       

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