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店長の独り言 2017年9月号 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今年5月9日の ロシア戦勝記念日の軍事パレードは 小雨降る中で行われました。 実は 前日の8日は 朝から冷たい雨が降っていて 昼過ぎからは雷が鳴る 荒れ模様でした。 誰もが 明日9日のパレードを晴天にするため 前日に雨を降らせて調整をしているのだ と思っていたのでした。 ところが 9日も蓋を開けてみれば 朝から小雨降る悪天候だったのです。 雨が上がったのは 9日の夕方でした。 ソ連時代から 5月9日は 前日に雨が降っていても 必ず雨が上がり天候が回復していたため 政府が天候を操作している と思われています。 それが 今年は雨の中のパレードとなり 出席をしたプーチン大統領もレインコートを着ていました。 モスクワ市内では 重い雲が上空に垂れ込み そのせいで 空軍による飛行機やヘリコプターによるパレードは 中止。 何ヶ月もこの日のために 訓練をしてきたパイロットたちには とても残念だったことでしょう。 天候調整がされなかった ということは 近年ないことで そういえば 市内の飾り付けも 例年よりは少なかったように思います。 西側による ロシアに対する経済制裁が じわりと効いてきている気がします。 毎日新聞のウェブ記事によれば 今年のプーチン大統領の演説は 「欧米と対決姿勢」 とありましたが どこが対決姿勢だったのか よくわかりませんでした。 確かに 「国防は1秒たりとも疎かにはしていけない」 とか 「テロとの戦いに 世界の国々に門戸を開いている」 とありましたが 前者は毎年言っている事柄であるし 今年目新しかった後者については 「対決姿勢」と捉えるのはどうか と思いました。 ロシアの人たちは今 世界中がロシアに敵対的で まるで敵に囲まれているかのように 感じています。 それで 5月9日は 第二次世界大戦 ロシアで言う 「大祖国戦争」に勝利したことを 単に祝うだけではなく 敵に囲まれたロシアの一体感を感じる日であり 軍事パレードは国民統合の装置 ともなっています。 9日の午後 市内の本屋さんに行ってみると 店員さんが全員 戦中のレトロな軍服を着て働いてました。 店の中を回っていると 店内では 戦勝記念セレモニーとして ちょっとしたイベントが幾つかあって 戦争中にまつわるクイズ大会出くわしました。 例えば 「戦争が始まった日はいつでしょう?」 という簡単なものから始まり レベルをもっと上げた 「○○の戦いを指揮した将軍は誰?」 といったクイズです。 正解をすると 本が入ったセットのプレゼントがあり 楽しそうでした。 その後 運よく 戦中の野戦料理が振舞われたので ロシアの人たちに混じって ソバのカーシャ(日本のお粥みたいなもの)と 黒パンをもらって食べました。 ソバのカーシャは バター味でとても美味しかったです。 2017,9,27 |