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店長の独り言 2019年10月号
 ↑キーエフの地下鉄入口のポスター
 ↑キーエフの地下鉄構内ポスター
 ↑キーエフの地下鉄構内ポスター 
 ↑キーエフ市内のスーパーのお菓子売り場
ポロシェンコ氏のメーカーのコーナーが一杯
来年はどうなっているでしょうか

 ↑ルガンスク境の簡易木製橋
忘れられた紛争地「ウクライナ東部」

  2019年10月31日の朝日新聞に
久しぶりに「ウクライナ東部紛争」の記事が出てました。

最近のウクライナ関連記事といえば
アメリカのトランプ大統領の
ウクライナ疑惑です。

ゼレンスキー大統領やウクライナ政府に対して
トランプ大統領が
民主党の大統領候補であるバイデン前副大統領の調査をするように
圧力をかけた
という疑惑です。

ウクライナといえば
今やトランプ氏の弾劾の記事だけでした。

ウクライナ東部が今どうなっているのか
というのは滅多に話題にも上りません。

1年前になりますが
ルガンスクに行ってきた人の話を聞くことが出来ました。

ルガンスクはロシア国境まで数キロのところに位置する大きな町で
東部紛争地の一つです。

ウクライナ側との境になっている河には橋があったそうですが
今は破壊されていて
簡易の木の橋が架けられているそうです。

その橋を越えるには検問所があり
その検問所を通過するたには行列が出来ていて
夏の炎天下でも日避けがなく
また
冬の寒い時期でも大変だ
という話を聞きました。

年金生活者には
当初
ウクライナ政府側から年金が運ばれてきて
支給されていたようですけど
ウクライナに税金を納めていない地域に
年金を支給するのはおかしい
という声を受けて
現在では
年金受給者が
ウクライナ側に行って
受給する制度となっているということ。

足の悪い人などは自分では行けず
代行業者に頼むらしいのですが
その代行業者が道中で追いはぎに遭う
という事件も起きているという話でした。

いつの時代でもどこの地域にあっても
紛争が起きると
一番の弱者にそのしわ寄せがいくようです。

ウクライナの大統領がゼレンスキー氏になり
プーチン大統領との交渉を拒んでいた
ポロシェンコ前大統領の時代とは
少しは変わることがあるといい
とは思いますけど
「戦争を終わらせる」としてプーチン氏と話合うのも
また大変なことだと思われます。

既に数十回(現時点で28回)会っている日本の安倍総理のことを
考えればよくわかります。

まず
プーチン氏に会いたい
と思う段階で
プーチン氏の方が有利です。

安倍氏は北方領土問題で
この4島のことを
「日本固有の領土」
と言わなくなってしまったし
4島ではなく
2島で交渉しようとしてました。

これでは
最初から勝負あった感じがします。

条件を下げて交渉に臨めば
プーチン氏はもっとハードルを上げてきます。

何度もプーチン氏と会っていて
そのことがわからなかったことが
残念でなりません。

というわけで
ここはゼレンスキー氏の腕の見せ所ではありますが
ウクライナの東部紛争に
国際社会の目が向けられず
東部地域のニュース価値がない現状では
ロシア優位を覆すのは至難の技です。

安倍さん
ゼレンスキー氏の手腕をよく見て
是非参考にして下さい。

 

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