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店長の独り言 2008年9月号 | ||||||||||||||
ロシアでは夏休みが 普通の人でも1ヶ月ある。 大抵は職場で時期をずらして取るのだが 全員の夏休みが終わるのは9月になってしまう。 そのせいだろうか、 ポップスのトップ10は7月から9月までは 休止状態になる。 重要な情報源だけに毎年この時期 トップ10が更新できないのは頭が痛い。 ところで、この夏ロシア関連のニュースは 夏休みとは関係なく届いていた。 まず、グルジアをめぐる情勢。 南オセチアとアプハジアのグルジアからの分離・独立について ロシアとアメリカが対立して 欧州が停戦監視団を派遣して調停しようとしている。 次にアフリカ東部ソマリア沖で、 ロシア製戦車や弾薬などを運んでいたウクライナの貨物船が 海賊に乗っ取られた事件。 この船にはウクライナ人、ロシア人船員が乗っているため ロシアのバルト艦隊がソマリア沖に派遣される という報道だったけれど、 現在は米軍が貨物船を包囲しているという。 3つ目はベラルーシでの下院選挙。 ベラルーシは初めて欧州の監視団を受入れたものの 野党勢力は議席を得られず 民主的であるとは言えないという結果に終わった。 ベラルーシでもロシアと欧米の駆引きがあるようだ。 そしてそれはウクライナやグルジアでの出来事とも 関連し合っている。 さて、日本とロシアのニュースはほとんどなかったけれど ニキータ・ミハルコフ監督の映画 「12人の怒れる男」が 現在上映中だ。 アメリカのルメット監督の同名作品のリメイク版であるが チェチェンの題材と置換えているところがミソ。 ヴェネチア国際映画祭で特別獅子賞を受賞した作品でもある。 「ロシアの閉塞感を表現している」 というような評論があるけれど ミハルコフは新生ロシアになってから 常に体制側に組している。 ソ連時代からミハルコフは 体制がかかえる問題を扱ってきている作風ではあったけれど 体制からは認められていたからこそ発表ができていた経緯がある。 今回の作品、果たして上記の評が正しいかどうかは 実際に映画を見て判断してほしい。 (この映画は弊社でもDVDを取扱っているので 映画館で見逃した方は是非問い合わせを!) 2008,9,30 |
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